2014年 01月 02日
甲午の年、2014年とは?
日本バブルのいななく年
「 1984 」後半戦スタートの年
理知的でスマートなステルス支配のイノベーション
伊勢神宮 内宮 新正殿
写真出典 : 朝日新聞
明けましておめでとうございます。
式年遷宮を終えた伊勢神宮の今年の三が日の初詣は去年の55万人をはるかに超える100万人とも予想されているようです。( 日本テレビ )
とある都内の熊野神社に初詣に行ってみると、なんと、参拝客の列が境内のの外まで伸びて 。。。。
超メジャーな神社ならいざ知らず、身近な神社で列ができる光景は初めての体験です。
それだけ、不況感による神頼みと精神世界〜神社神道への傾倒が一般化してきてることの証なのでしょうか。。。。
今年の干支は、甲午 ( きのえうま )。
干支( えと・かんし )は、十干と十二支から構成される暦法。
干支 = 幹枝( かんし )
で、幹が本体で、枝は枝葉です。
干は、5行を陰陽に分けて10に分類したもので、植物の成長段階に倣ってその生命的勢い・性質を現したものです。
五行 相生相剋図
五行・十干表
グレゴリオ暦2014年( 平成26年:皇紀2674年:ユダヤ暦5774年、イスラム暦1435年 )の十干は、最初の「 甲:木の兄 」。
甲は、地中の種に根が出て種を地上へと力強く持ち上げようとする姿です。
また「 甲羅 」の甲でもあり、「 かぶと 」とも読、硬い防御と何者をも突き破る強い意志を現しています。
支は、一日の太陽の運行や、一年の太陽の運行を、時間や方位・星座に配当したもので、こちらは人の一生に照らした成長段階や、欲望のベクトルや性質、受け止めることの出来る器( 容量 )を現しています。
十二支と方角
画像出典 : 「大安は良い日」 の大ウソ
十二支表
午( うま )とは、忤( ご:さからう )で、方向が逆転すること。 成長した樹が繁茂して、今度は老化の方向( 次世代に向けた準備 )に向かい状態を意味しています。
漢字の象形に関しては、
・ 杵( きね )の形であり、たわわに繁茂した樹木が稲穂の如く枝葉を垂らして
杵状( 傘状 )になることから、午の字が当てられた。
・ 人が杵をつく姿から。
とされていますが、2つのパーツから形成せれる「 杵 」の字から「 午 」の字が分離されたと云う解説には納得しがたいものがあります。
漢字の形成は、白川静さんが研究したような甲骨文字から発展したという説と、インドデカン高原の文字を組み合わせて作られたものと云う説の大きくは2つがありますが、依然謎に包まれたままです。 デカン高原の岩刻文字は、シュメール文字の可能性が高く、甲骨文字もその可能性が高いものではあります。
午( うま )の方位は、真南であり、午前・午後の単語は、この午の持つ11〜13時の真ん中を分かつところから来ています。
午は、7番目の成長期で熟年期ではありますが、12の生命段階から云えばまだまだ道半ば。 幹( 十干 )から流れてくるエネルギーを受け止める容量も12番めの亥に比べればまだ小さく、ちょっとした事で溢れでてしまいます。 これが感情的な爆発や対応不可能な状況を現出させる要因ともなります。
午は理知的でスマート、整理整頓の几帳面さと創造性を併せ持つ生命体ですが、反面、実行力は気まぐれで本質的には投機的・ギャンブル的行動様式を持ち、プライドと権力欲が旺盛な見栄っ張りで、人から束縛されるのは大嫌いだが人を束縛するのは構わない理想主義的独裁型の生命体と云えるでしょう。
では、こうした十干十二支の性質から「 甲午 」の年はどんなエネルギーに支配される年となるかをみてみましょう。
2014年は、2004年の「 甲申:きのえさる 」から始まった一連の時代生命エネルギーが役割を終え、新たな「 甲午:きのえうま 」の時代生命エネルギーがこれからの10年を司る最初の年となります。
甲申の「 申:さる 」の字は、猿の意味ですが、田んぼに串刺しを表してもいます。 この串刺しするものとは、稲妻である。 稲の妻たる雷が田んぼを貫き、土壌を豊穣にする大量の電子をもたらしてくれるものが「 申 」。 稲妻の雷(かみなり)はまた「 神鳴り 」とも書き、「 神勅 」のことでもある。「 申 」は「 申す 」とも読むが、示す編を付けると「 神 」と云う字になります。
つまり神が申す「 申(さる)」を表し、日光東照宮の見猿・言わ猿・聞か猿に申が使われていることにも関連していいます。
つまり2004年の「 甲申 」は「 神 鳴りて 芽吹く 」の意。
或いは、 21世紀が幕を開けた2004年から神意によって「 神 成る 」神化への道が始まった、大立て直しの幕開け。と、読み解くことも出来るのです。
(「 神 」とは6000年前、宗教的に擬人化された表現であり、本来的には「 宇宙の摂理 」そのもの、「 宇宙意思 」と解釈した方が良いでしょう。)
2004年の「 甲申 」のエネルギーに支配された10年間は、既存の枠組みが崩壊し隠されていた多くのことが明るみに出され、建て替え直しの必要性が世界中の人々に認識された10年でもあり、まさに猿申す神勅に動かされたかの如くの10年でした。
今年から始まる新たな10年は、今度は午のエネルギーに支配された10年となるでしょう。
十干十二支は、60年で一巡する暦法です。
60歳の誕生日に赤いちゃんちゃんこを着てお祝いするのは、60年一巡の生命が終了し、新たなな生命 = 赤ちゃんとして再誕生することを祝うためのものです。
甲午は、60干支表でみると、31番目に当たっています。 ちょうど後半最初の年でもあり、ここからは下り坂。 30年続いたエネルギーの流れが変わるターニングポイントとなります。
今回の60年の1番目の年の「 甲子:きのえねずみ 」は、1984年でした。
甲子の直前の1970年代後半から1980年代前半にかけて、文学・音楽・アート・映画( 芸術映画 )など、19世紀終盤からから始まった文化的な領域の諸ジャンルがその本質的な役割を終え、死滅してしまいました。 映画について云えば、以降はハリウッド突出の全盛時代となります。
甲子1984年とその前後の出来事を見てみると、
1982年
・ フォークランド紛争
・ レバノン内戦
・ ソニー:CD、NEC:PC98発売
1983年
・ インターネット一般公開
・ 浦安にディズニーランド開園
・ 任天堂ファミコン発売
・ 大韓航空機撃墜事件
1984年( 甲子 )
・ 日経平均、初めて1万円を突破。
・ 新札発行:1万円札は聖徳太子から福沢諭吉( 慶応大学創始者 )に。
・ Apple、Macintoshを発売。
・ ウィルアム・ギブソンのSF小説「 ニューロマンサー 」
・ スペースシャトル、初の打ち上げ成功。
・ ドラゴンボール連載、風の谷のナウシカ、ディスコ「 マハラジャ 」オープン
・ 中曽根内閣( 1982〜1987年 )、米レーガン大統領( 1981〜1989年 )
・ ジョージ・オーウェル「 1984 」の年。
※ 「 1984 」 の詳細については、
「 携帯電話で盗聴・盗撮やりたい放題! 」
〜 ジョージ・オーウェル「 1984 」の世界が現実に。。。〜
を、御覧ください。
1985年
・ ソ連:ゴルバチョフ大統領:ペレストロイカ&グラスノチ
・ JAL123便 撃墜事件:御巣鷹山事変
・ プラザ合意( 米ドル切り下げ )
・ バブル経済スタート
・ 真似黒ソフト Windows 発売
1986年
・ フィリピン:マルコス大統領国外脱出
・ チェルノブイリ原発事故
・ ゴルバチョフ・レーガン:レイキャビック会談
と、この時期、情報のデジタル化が始まった元年とも云うべき様相を示しています。 SF小説「 ニューロマンサー 」は、その後のインターネット技術発展の設計図になっただけでなく、今盛んに開発競争が展開されているナノテク〜ロボット・サイボーグ開発の指針ともなりました。
そして、戦後日本をサポートしてきたアメリカはその戦略を大転換し、日本の再度完全占領に向けた戦線布告 = 御巣鷹山事変を行い、その脅しによって成就したアメリカ・ドル切り下げ( プラザ合意 )は、その後に続くデリバティブ金融バブル経済の発火ポイントともなりました。
「 領土植民地からステルス経済植民地へ 」に書いたように、御巣鷹山事変〜プラザ合意は、世界支配の基本方針大転換の年となったのです。
当然の事ながらそのプランニングと準備は前の年に入念に行われたものでしょう。
予定されたヒーロー:ゴルバチョフの登板は核抑止コスト軽減のため、冷戦を集結させて世界の新たな秩序への移行に図り、併せて嘘にまみれた共産主義経済の旗を降ろして金融資本主義全盛への世の中に転換させるために仕組まれたものでした。
86年のチェルノブイリは、まさに核災の始まる60年間の黙示録と云えるでしょうか?
1987年には、天空で惑星が六芒星の配置を見せるハーモニック・コンバージェンスによって地球のエネルギーが変わる。。。魚座のエネルギー( 争い )から水瓶座のエネルギー( 精神性 )への転換点として多くの人々によって世界の様々な聖地でイベントが開催されました。 このイベントを契機に、ニューエイジ・精神世界・宇宙人待望論のデマゴギーが世界中に伝染して行きました。 星の配置が見せる時代のエネルギーとこれらデマゴギーとは別物であり、「 連中 」は、洗脳を目的として真贋織り交ぜた内容をメディアを通じて巧妙にインフルエンス ( ミーム:インセプション )したのです。 星座( 水瓶座 )の持つエネルギーは約2500年間持続します。
※ インセプション = 植え込み
デカプリオ、渡辺謙 主演のSF映画
あなたの脳は誰のもの?(1) モスクワ・シグナルとマインドコントロール
http://nueq.exblog.jp/17871225/
を参照。
そして注目すべきは、ジョージ・オーウェル 「 1984 」 の年でもあったということです。 現在の情報管理社会は、悪夢の「 1984 」がまさにそのままにソフィストケイトされて現出してしまいました。「 ニューロマンサー 」がそうであるように、「 1984 」や「 資本論 」「 シオンの議定書 」もまた世界支配中枢が公開した「 設計図 」に他なりません。
甲午:2014年はこのように、1984年から始まったデジタル化とWorld New Order( 世界新秩序 )の大きなうねり( 60年サイクル )の後半戦スタートの年となります。
前半30年は、コンピュータとインターネットが一般化されて行く過程でしたが、後半の30年は、進化の壁に突き当たった「 パソコン 」が機械と結びついたロボットの開花へとスライドしていくことでしょう。
「 20世紀少年 」で有名な浦沢直樹が、次に発表したのが「 PLUTO 」( 2003〜2009年 )。 ここに近未来のロボットの姿が描かれています。
過去の甲午の年を見ると、
1894( 明治27 )年 日清戦争
1954( 昭和29 )年 マリリンモンロー全盛期、ビキニ環礁水爆実験
となり、尖閣諸島を巡る最近の支那のきな臭い動きから日清戦争が気になるところです。
また、マリリンモンローの全盛期は、午の持つ無鉄砲・見栄っ張りの時代意識エネルギーに支えられてもいたのでしょうか?
世界の金融が収縮に向かう中、アベノミクス( = QE4 )によって遅ればせながの唯一拡大路線を取る日本に投機資金が集中し、日経平均は年末には16,000円の大台を突破し、今年は2007年の最高値18,200円台を伺う動きとなりそうだ。
土地や企業の買収も盛んに行われ、高額所得を得た人達による華やかな文化が開く年にもなるかもしれない。 まさに午の持つギャンブル的性質が大炸裂する年になるのでしょうか。
他の通貨は収縮する中で、円はどんどん印刷されるから当然、円は安くなります。
アベノミクスによって増刷される円は本来、1億人の日本人の購買原資として支給されるべき筋合いのものですが、実際には「 貢ぐ君 」となって、第3弾の終了・収縮が告知されているアメリカのQE( 量的緩和 :Quantitative Easing )の第4弾として流れ、「 日本買い=日本占領 」の資金となると云う皮肉な現状を作り出しています。
そのアメリカの投資家を法的に完全保護するために用意されているのがTPPに他なりません。 円安になれば、日本買いは安くて済みます。
そして、一見華やかに見えるアベノミクス・バブルは、所詮バブルです。
300兆円の資金供給が終わった先には、またしても未曾有の悲劇が待ち受けています。
硬い甲を冠った権力欲旺盛で人を支配するエネルギーの強い理想主義的で華やかな独裁による経済・社会へと移行する元年となるのか?
それとも、格調高き理想主義のこれまでの流れに午( さから )う男爵馬がいななく、10年の始まりとなるのか?
画像出典 : サマエル・アウン・ベオールの講義録
2014年は、前者の New World Order:世界新秩序 の権力が開示する理想的社会に吸い寄せられ、やがては再度のバブル崩壊よって世界的規模での市民家畜化・日本人完全奴隷化の暗黒を現出させる年となるか、後者の、群衆の中でひときわ燦然とした輝きを放つ高貴な「 沙中金 」、無数の砂粒の中に金の如く俗世の垢に汚れない仏性を放つ時代意識が開花して、神意が発揮された2004年からの激動の10年間のガレキの中から立ち上がり、真に理想な社会への変革を実現する動きとなる分かれ目となる年かもしれません。
或いは、強力な前者の動きの中で、後者の胎動が始まるのでしょうか?
そしてそのエネルギーがこれからの10年を通じて影響します。
甲の五志は「 怒 」、五常は「 仁 」。
怒りと仁愛が入り混じっためまぐるしい年となりそうです。
11年周期の太陽の黒点活動:サイクル24は本来の2012年ピークから大幅に遅れていますが、今年更に遅れてピークを形成することが出来るのか、それともこのまま収束に向かっしまうのか予断を許しません。
しかし、確実に言えることは、4〜8年後、大冷害・地球大寒冷化がやってくると云うことです。
60年周期の干支紀年法による 甲午( きのえうま )の元旦は、グレゴリオ暦1月31日です。 和暦では、まだ平成25年:癸亥のエネルギーの中にいます。
グレゴリオ暦の元旦も、和暦の元旦も、新嘗祭も、クリスマスも、元は冬至の日が原点です。 数千年に及ぶ時間と、伝搬距離、文化の違いなどから暦にズレが生じてしまった結果がこれらのイベントを創りだしたものと思われます。
まぁ、日本人のお正月も、冬至・グレゴリオ暦元旦・和暦元旦とあり、3回もお屠蘇を飲めてご機嫌です♪
暦法の詳細については、
癸巳の年、2013年とは?
http://nueq.exblog.jp/19757936
クリスマスって何の日? ・・・バビロン暦とグレゴリオ暦と和暦
http://nueq.exblog.jp/17452417/
に記してありますのでそちらを参照してください。
また、初詣に行かれる方は下記のエッセイも併せてどうぞ。
初詣 二礼二拍手一拝のウソ
http://nueq.exblog.jp/19766477
みなさんの今年がどうぞ良い年でありますように。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。