人工衛星を自爆させた北朝鮮の意図



               北朝鮮:人工衛星爆破の高等戦略


マスゴミ報道もネット内の論調も北朝鮮の人工衛星(弾道ミサイル)打ち上げ失敗一色の内容になっていて、肝心の2つの可能性に言及したものはひとつもない。
その2つの可能性とは、

A) アメリカの宇宙軍事衛星が撃ち落とした。
B) 北朝鮮が自ら自爆させた。

人工衛星は、発射後、150km(15万メートル)に達した後、1・2段目の繋ぎ目部分が爆発したとされている。 旅客機の高度が約1万m。 5〜6万mくらいから宇宙空間と言っても差しつかえないようだが、スペースシャトルの軌道高度は300〜400kmなので、150kmはその約半分。 この高度であれば、軍事宇宙衛星からのレーザービームの射程は、目と鼻の先。

A)B)の他に、実は
C) 韓国のキラー衛星が破壊した。
と云うことも考えられる。
軍事情報筋によると、北朝鮮の人工衛星は韓国の軍事衛星の上空の軌道を飛ぶように計画されていて、レーザービームが搭載されている。との情報もあるからだ。

しかし、ここでは B)を爆発の原因として推論してみる。
人工衛星打ち上げと周辺ニュースを時系列で並べてみると、

1)2月23日に北京で米朝会談が行われ、食糧援助が決定。
  人工衛星打ち上げ発表により、食糧援助は凍結されたとの報道だが、
  実際には米朝会談の後間髪を入れず8割方は引き渡されている。

2)3月16日、北朝鮮、人工衛星の打ち上げ発表。

3) 今回の打ち上げはいつもの東北上空から太平洋ではなく
   沖縄を経てフィリピン方面に向けられた。

4)3月30日、田中直紀防衛相、破壊措置命令。
  自衛隊、イージス艦とパトリオットを沖縄・石垣島周辺に配備。

b0221143_148461.jpg



5)4月7日、鳩山元首相イランを訪問。 アフマディネジャド大統領と会談。
  鳩山によるIAEAのダブルスタンダード発言をイランが報道。
  鳩山抗議によりイラン側「 発言は事実だが掲載を取り下げる 」。
  
6)4月11日、韓国総選挙で劣勢だった与党が逆転勝利。

7)4月13日、北朝鮮、3段式の人工衛星打ち上げるも2分程度で爆発。
  高度150kmで1段目と2段目が分離されないままバラバラに。

8)4月15日、平壌で金日成生誕100周年式典。

9)4月16日、石原都知事、尖閣諸島を東京都が買い取ることを
  訪米中のワシントンから発表。

10)4月20日、核実験の準備完了が確認される。



アメリカは 4)に関連して元々、沖縄に最新鋭のパトリオットとF22を配備している。
しかもキラー衛星や偵察衛星はこの時期北朝鮮に集中配備されていることだろう。

ミサイル発射の後に核実験 9)が行われるのは毎度おなじみのパターン。
今回の「 銀河3号 」の射程は1万kmとも云われているが、2006年にアメリカで作成された下記の地図によればテポドン2型で射程1万5千kmだから、今回のものは2万kmとみても良いのではないだろうか?

b0221143_149224.jpg



面白いのは 9)の石原発言に対する中国側からのクレームのトーンが意外におとなしいこと。 この発言の味噌は、それがワシントンで行われた点にある。 そして、上記時系列の4)によって、日本は軍備を尖閣諸島・竹島周辺に配備することができた。 中国政府がおとなしいのは堂々と中国包囲の軍事網が敷かれ、狂犬石原が吠えたからだろうか? 薄煕来問題の後遺症もあり、人民元の一日あたりの変動幅1%への拡大移行(4月14日発表)もあり日米と事を荒立てたくはないところなのだろう。

もう一つ面白いのが 5)と6)。
鳩山のイラン訪問は、シナリオライターがどうやらいるようだ。
そして外務省はそのラインで動いている。 鳩山〜アフマディネジャド大統領会談の場には、駒野欽一駐イラン特命全権大使が同席している。 つまり外務省は鳩山発言の全てを知っている。 知ってて、外務省が発言詳細に言及していないのは、「 んなもん、言える訳ないでしょう! 」 と、云ってるに等しい。
b0221143_1495930.jpg

            IZA : 駐イラン特命全権大使の奇妙な振る舞い【佐藤優】

IAEAのダブルスタンダードは「 常識 」であって、今更どうこう言うような問題ではない。 国連の常任理事国と云う存在自体も同じくダブルスタンダードの燦然と光り輝く鏡である。 イラン側が鳩山からのクレームで「 発言はあったがHPでの掲載は取り下げる。」としたことは当たり前の話であって、鳩山もイランも日本の外務省も事前協議の上で、ワザと掲載してわワザとクレーム付けて取り下げる。と云う茶番を世界に向けて演じてるに過ぎない。

ペルシャと日本は古代の昔より親密な関係にあるのだ。
( 飛鳥にはゾロアスター教の影響が色濃く残されている。)

鳩山のイラン訪問の直前に、アメリカ側からイラン原油購入のお許しが出ている。
つまり、鳩山訪問は、アメリカ〜イラン秘密交渉の事前協議特使として派遣された。
と、診るのが妥当ではないだろうか?
満州を巡り対中国包囲網に全力を投入したいアメリカ(の背後にいる勢力)としては、イラン問題で兵力や経済力を割いている余裕はない。 今回の北朝鮮の「 人工衛星 」打ち上げは、1)の2月23日の米朝会談に至る事前の秘密交渉の過程で共同作戦として企画された可能性が高い。 情報筋によると米朝の秘密事前協議の第1回目は盗聴丸見えの北京で開催されたが、第2回目以降は盗聴の難しい満州の各地で行われたとのことだ。

高度150kmに達すれば、一応実験は成功したとして自爆させても差し支えはない。

それどころか、韓国沖合の上空での爆発だから、日本も迎撃しないですんだ。
もしも日本が迎撃しなければならない事態となれば、北朝鮮としては平和な宇宙利用のためのロケットへの攻撃だからこれは日本の北朝鮮に対するあからさまな「 戦争行為 」となり、主権国家としては当然のことながら報復攻撃の権利を行使できることになる。
また、第3弾の分離にまで成功してフィリピン海域で実験が完了すれば、アメリカ国民が黙ってない。 当然のことながら北朝鮮に対する世論が強まる。 しかし、打ち上げ直後に爆発=失敗となれば、アメリカ世論も「 北朝鮮製って所詮そんなもんさ。」で片付く。

そして、北朝鮮の脅威の前に、負けが確定していた韓国の与党が逆転勝利してしまった。
北朝鮮との宥和政策路線だった野党が退けられて、強硬派の与党が勝ったのだ。

つまり、北朝鮮は日本(4・5・9)と韓国(6)に「 恩を売った 」のである。

日本は、北朝鮮と世界支配中枢との金融コネクションの場であるスイスで、この「 御恩 」に報いることになるのだろう。 金正恩のスイス留学とは、このコネクションとの構築にポイントがあり、その資金が北朝鮮での3代目就任のバックボーンとなっているようだ。

つまり、北朝鮮の「 人工衛星打ち上げ 」は、日本と韓国に利益をもたらした。
事件(推理小説)の真犯人を解く鍵は、最大利益享受者だ。
今回の最大利益享受者は日本で、次が韓国。
最大の不利益享受者が中国。

但し、日本という見た目の最大利益享受者ではなく、真の最大利益享受者は時間的にまだ姿を見せていない。 それはアメリカ、と云うかその背後にいる勢力であり、そのターゲットは中国・満州の分割統治と云う最終目標にある。 しかしその過程でその手前にある日本の分割統治、或いは完全植民地化と云うシナリオも存在している。
日本の分割統治に関しては、項を更めて書くことにしたいと思います。



このように、公開情報からだけで、マスゴミ報道の嘘やまやかしではない、真実の姿が浮き上がってくる。と、云う解析手法を今回の「 北朝鮮人工衛星打ち上げ失敗 」を題材に公開してみました。

ネット内の情報も、様々な論者はどのくらいの影響力をバックにどんな意図をもって発言しているのか? その人物の情報は、どこからもたらされているのか? そしてその情報によって最終利益享受者は誰になるのか? と云った点を考慮しながら読むと面白い結論に導かれることがありますので、愉しんでご利用下さい。



                        関連エッセイ

              国家安全保障上の見地から診た原子力発電

                        米朝ウラ同盟
               ~ 北鮮の核ミサイルは北京を向いている ~







        .
[PR]
トラックバックURL : http://nueq.exblog.jp/tb/18170965
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by nueq | 2012-04-21 14:22 | 新河豚計画 | Trackback | Comments(0)

覇権文明の終焉と 新しい地球文明を デザインする


by nueq
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30