あなたの脳は誰のもの?(2)モスクワシグナル 後編



                モスクワ・シグナルとマインドコントロール
                      後 編




前編より 》

1990年の、シュワルツェネッガーとシャロン・ストーン共演の「 トータル・リコール 」もマインド・コントロール技術の宣伝映画である。
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この映画では記憶の消去と植え込み、リコール社による記憶操作と脳内バーチャル・リアリティによる火星旅行が描かれている。

ハリウッド映画の広報的映画と趣を異にするのが、カナダデビッド・クローネンバーグ監督による1981年の「 スキャナーズ 」や、ジェームズ・ウッズとブロンディのボーカル:デボラ・ハリーが共演した1983年の「 ヴィデオドローム 」。
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こちらは多発する被験者の幻覚体験をストーリーのベースにしたのだろうか?
カナダではアブダクションを始めとする様々な現象が多発していた。(これについては後日詳細を)

記憶転送・植え込みをそのまま描いたのが、1980年前後で、電極をたくさんつけたヘッドセットをかぶり、ジェットコースターの体験や、死んだ同僚研究者の記憶を脳内で再現するシーンが印象的だった1983年のSF映画 「 ブレインストーム 」。

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この頃は、この手の作品がたくさん作られている。
フィリップ・K・ディックのSF小説「 アンドロイドは電気羊の夢を見るか? 」を映画化し、ハリソン・フォードを一躍有名にした1982年の「 ブレードランナー 」はその代表作とも云えるだろう。
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               冒頭の巨大でキッチュな芸者コマーシャルのシーン

古くはマイケル・クライトン( 代表作「ジュラシックパーク」)の小説「 ターミナルマン 」を映画化した1974年の「 電子頭脳人間 」というものもあるらしい。



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                 モスクワ・シグナルとマインドコントロール
                             後 編


■ マインドコントロールの分類

1955年のモスクワ米大使館員「幻聴事件」以降、CIAはマイクロ波を使った“ ある特別なマインドコントロール実験 ”を行った。 
これについて詳述する前に、米CIAのマインドコントロール実験の“ 歴史 ”を紐解いてみたい。

マインドコントロールは、その対象により2つに分類される。 すなわち、集団(大衆)を相手にするものと、個人を対象とするものだ。 情報操作によって集団コントロールが行われていることは、よく知られている。 TV、新聞、週刊誌等の情報によって大衆がコントロールされることは、説明する必要もないだろう。 今日ではマスコミに対する情報操作以上に、マイクロ波による集団コントロールも行われている。

身体のどの部分をコントロールするかによって、マインドコントロールを3つに分類することもできる。「肉体」「心」そして「脳」の3つだ。
また手法(手段)の種類で5つに分類することもある。
「言語」「薬物」「催眠」「電気(脳の電気的刺激等)」、そして「電磁波(マイクロ波、及びELF=超低周波)」だ。


■ 米CIAのマインドコントロール実験

マインドコントロールの歴史は長いが、第二次大戦以降にそれは飛躍的発展を遂げる。
1947年には米陸軍のJ・G・ワトキンズという学者によって「 催眠の軍事的利用法 」が実験された記録がある。 同じ年に米CIAが誕生したところで、マインドコントロール実験はCIA内部の「 プロジェクト・ブルーバード 」という機関が中心となる。
このプロジェクトは、ハンガリーの公開裁判(ヨーゼフ枢機卿事件)に向けての活動で名を高めたが、ここで多用されたのは「催眠」によるマインドコントロールだった。
1950年になると朝鮮戦争が勃発。この戦争で捕虜となった米軍人は、ほとんどが中国の内陸部である東北三省(旧満洲)に送られ、ここで洗脳を施された。 このため中国内陸に送られ洗脳された捕虜たちは「 マンチュリアン・キャンディデイト(満洲の受験者)」と呼ばれた。 これが同名の小説や映画になり、洗脳(ブレイン・ウォッシング)という言葉は世界的に有名になった。

CIAのマインドコントロール研究は「 プロジェクト・ブルーバード 」から「 プロジェクト・アーティチョーク 」に代わる。 それは1951年のことと推測される。 責任者はCIA安全保障局のモース・アレンで、彼もまた催眠によるマインドコントロール研究を続行する。 彼による多額の実験はほとんど、若い女性が熱烈にセックスを要求するように仕向けることに費やされた。
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         ジェーン・フォンダ 主演のエロチックSF映画「 バーバレラ 」1968年
        オルガスマトロン(Orgasmatron)と名づけられた性的拷問装置が登場

モース・アレンの実験があまりに幼稚で猥褻で非科学的だったことから、1953年になるとマインドコントロール研究はCIAテクニカル&サイエンス局(TSS)のシドニー・ゴッドリーブの手に委ねられる。 CIA長官だったアレン・ダレスは、CIA・TSSによる新たなプロジェクトを「 ウルトラ・センシティブ・ワーク(超国家機密作業)」と高く評価。 ゴッドリーブのサイン一つで、どんな高額な費用でも無条件に支払われる命令を下している。


■ 超国家機密マインドコントロール

TSSゴッドリーブによって始められたマインドコントロール開発は「 Project MK ULTRA 」と名づけられていた。
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                       2008 By JOINT HEARING

このプロジェクトは実際のところ、大きく2つの方向性を持つようになったと考えられる。 そのうちの1つは、1958年にCIA社会科学研究局と合同で提出したテクニカル・レポート(セイモア・フィッシャー Seymour Fisher レポート)に繋がる方向だ。 これは諜報の世界で催眠テクニックがどれほどの効果を得られるかといった報告書になっている。 この延長上に、1963年にCIAカウンター・インテリジェンス要員である、
「 コードネーム=マインドベンダー 」と呼ばれる男の奇妙な動きが記録されている。
この物語には尾ひれが付いて、今や真相は闇の彼方となってしまったが、概略は以下の通りだ。
マインドベンダーは「 プログラム・アサシン 」という“暗殺計画”を実行するためにメキシコに潜入した。 暗殺目標はKGB(ソ連国家保安委員会)のダブル・エージェントと考えられたメキシコ人。 この暗殺計画は失敗に終わる。
そして同年11月、米大統領J・F・ケネディが暗殺された…という物語である。

Project MK ULTRA が関係したJ・F・ケネディ暗殺の物語は、今回のテーマから逸れるので、これ以上は語らない。(正直にいうとこれ以上は「語れない」のだ。Project MK ULTRAとJ・F・ケネディ暗殺について、いくら手を尽くして調べても、先に進めない。 日本に居座ったまま、これを調べることは、恐らく不可能だろうと考えている。)
Project MK ULTRA にはもう1つの方向性があった。 1960年代に入るや、CIAのTSSシドニー・ゴッドリーブは、カウンター・インテリジェンス部門のジェームズ・J・アングルトンの協力の下、新たな“フィールド実験”を展開したと報告されている。 それは当然のことだが、モスクワの米大使館員幻聴事件の延長上にあるものだ。
この実験は現実に、極東地域で展開されたものである。

前回、カナダのトロントに住んでいたマルティ・コスキ氏が体験した奇妙な幻聴事件の物語を配信した。 彼は1974年の3月から5年間にわたり、カナダで、そして生まれ故郷のフィンランドで、異世界からの「声」を聞かされ続けた。
ときにそれは宇宙の真理を語り、政治や環境問題、そして神について語り続けた。
こうした幻聴実験が、1970年代に入ってすぐの極東で、多数の人間を相手に繰り返されたのだ。

1970年──昭和45年。3月には大阪万博が始まり、その月末に日航よど号ハイジャック事件が起きた年である。 11月25日には三島由紀夫の市ヶ谷事件が起きた年だ。 1970年代といえば、北朝鮮による日本人拉致事件が多発した時代であり、1975年にはベトナム戦争が終結。そして1977年11月には横田めぐみさんが拉致されている。

こうした事件と、CIAによるマインドコントロールには、いったいどんな関係があるのか。


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実はこの後、第3話が予定されていたが、それは未完のままになっています。


映画「 バーバレラ 」 のジェーン・フォンダと云えば、ウーマン・リブの旗手として有名。 お兄さんのピーター・フォンダは「 イージーライダー 」(1969年)の主演を演じ、お父さんのヘンリー・フォンダはアメリカを代表する俳優だった。

ジェーン・フォンダは、「 バーバレラ 」のあと、一転、ベトナム反戦運動に身を投じ、ケネディ暗殺後、シカゴで開催されたジョンソンを大統領に選出する民主党大会で騒動を起こした「 シカゴ・セブン 」の8番目のメンバーとも云える弁護士:トム・ヘイドンと結婚。(ロックバンド:シカゴの大ヒット曲「 長い夜 」は、この時の模様を謳ったもの。)
1982年にはまたまた、一転してエアロビクスの女王に。
1991年には、CNNの創始者;テッド・ターナーと結婚。
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        アカデミー賞授賞式に出席するテッド・ターナーとジェーン・フォンダ(1990年)

CNNは、その後、95年にタイム・ワーナーの傘下に入りターナーは会長に就任したが2006年に引退。

シカゴセブンのリーダーにしてイッピー(ヒッピの過激派)創始者のジェリー・ルービンは、ITバブルの際には、ウォール街の人気アナリストとして再登場。 なんだか臭う。。。

ウーマン・リブは、ロック・フェラーが演出した運動。
ウーマン・リブ運動を展開した理由はふたつ。
ひとつは、ウーマン・リブ以前は人口の半分に課税できなかった。
ふたつ目は、(母親が仕事に行くので)今や子供たちは早くから学校に通う。 だから子供たちの考え方を好きなように出来る。 彼らを家族から引き離して州が、(公立の)州の職員(教師)が彼らの家族になる。 親が教える代わりに学校が家族になる。 子供たちにとって教師が家族になる。 それらがウーマン・リブの主要な目的だった。
そして、ウーマン・リブを広めた " Ms. " 誌の創刊にはCIAが資金を出していた。
女性に課税することと家族を壊すことが目標。 とのCIAの言明を、同誌発行人兼編集者が語っています。( 引用:アロン・ルーソとニック・ロックフェラーの対話より )
ウーマン・リブ運動を通じて、核家族化 ~ 家庭の崩壊 ~ フリーセックス を推し進めたのである。

こうしてみると、ジェーン・フォンダもまた、ビートルやローリング・ストーンズ、ボブ・ディランなどを世界に送り出したタビストック研究所の寵児だったと云える。
ウーマン・リブは、ロック・フェラー CIAのマインド・コントロールの一つだったのだ。 ウーマン・リブ運動の後、アメリカや日本の社会がどのように変化したか、言うまでもないだろう。



                       あなたの脳は誰のもの?(3)
                      地デジ電磁波で脳・免疫系障害





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Commented by RARARA at 2012-09-05 00:12 x
ダグラストランブルの「ブレインストーム」じゃないですか?
Commented by nueq at 2012-09-06 12:20
RARARAさん、ありがとうございます!
そう、その通りです!
早速、訂正入れさせて頂きます。
by nueq | 2012-02-27 14:15 | Science | Trackback | Comments(2)

覇権文明の終焉と 新しい地球文明を デザインする


by nueq
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