2012年 02月 06日
続報 : 伯家神道が予言する 2012年 天皇家の終焉
関係者の方より、情報が入りましたのでお知らせします。
1月3日のエッセイ「 伯家神道が予言する 2012年 天皇家の終焉 」で、
・ 明治2年に白川家が宮中より追放されて以来、祝(はふり)神事は行われていない。
・ 祝神事が100年、或いは3~4代行われないと日本の国体(天皇家)が崩壊する。
・ 大正天皇即位の1912年から今年は100年目。3人の天皇が祝神事を受けてない。
と、書きましたが、伯家神道を継承するある方に再確認して頂いたところ、伯家神道にはそのような言い伝えはなく、いつの頃からかそのような噂が独り歩きするようになった。とのことです。
また、皇太子が天皇を践祚する際に行われるこの祝(はふり)神事は、実は宮中で密かに行われている可能性もある。とのことです。
「 伯家神道を継承するある方 」と、書きましたが、継承していることをアピールしている人は幾人かいて、直接・間接的に知っていますが、今回の情報源はそう云った表には一切出てないところからのもので、アピールされている方々とは質的に異なるとだけ加えておきます。
ところで、この「 祝神事 」ですが、一体いつ頃から存在するのか?
第65代花山天皇(在位 984〜986年)の孫:延信王が臣籍降下して神祇官の長官である神祇伯に任官されて以降、白川伯王家が継承されたわけですが、「 祝神事 」自体はもっと前から行われていたものと推測していました。
ところが、たまたま、古田武彦氏の「 俾弥呼(ひみか) 」を読んでいたら、その中(p.234 )に回答が書いてありました!
そう、
求めよ! さらば与えられん。
です。 いつもこうなんです。(^o^)ゞ
筑後国風土記逸文に次のような文章があるとのことです。
昔、此の堺の上に麁猛(あらぶる)神あり、往来の人、半ば生き、半ば死にき。
其の数極(いた)く多なりき。因りて人の命尽(つくし)の神と曰ひき。
時に、筑紫君・肥君等占へて、
今の筑紫君等が祖甕依姫(みかよりひめ)を祝(はふり)と為して祭る。
爾より以降、路行く人、神に害はれず。
是を以ちて、筑紫の神と曰ふ。
余談ですが、面白い事に、福岡の元の名:博多のそのまた元の名:筑紫(ちくし)の語源は、人の命尽(つくし)ところにあるのですねぇ~~~!? 福岡とは、備前の寒村:福岡村出身の、秀吉が参謀総長にしてCIA長官=黒田官兵衛の子どもが、吉備から筑紫に行って、「 酒はのぉ~めぇ~~~、、、のぉめぇ~~~~、の~~むぅなぁ あらぁ ばぁ~~~~ ♪ 」とやって以来、吉備の寒村:福岡村の名称になってしまったものです。 まぁ、そんな吉備の国も、吉備団子を餌にした新羅軍団=吉備族に殲滅されて「 吉備 」の地名に変えられたわけですが。。。。と、酒と団子の物語。
本題に戻って、此の堺(境)とは、筑前と筑後を分ける峠のことのようで、古田氏は、この甕依姫(みかよりひめ)が卑弥呼であるとしていますが、それはさておき、おそらく「 祝(はふり)の神事 」が文献上に登場するのはこれが始めではないでしょうか?(もっと前をご存知の方あれば、コメントお願いします。)
風土記は、元明天皇(在位 707〜715年)の詔により各令制国の国庁が編纂した奈良時代初期の官撰地誌。
「 今の筑紫君等 」とは、冒頭の「 昔 」の時点の事であり、それが自分たちの祖先=甕依姫を祝として祀る。と云うことは、問題の麁猛神の事件は、528年の磐井の乱、或いは吉野ヶ里や平原を巡る2〜3世紀頃の激戦のことなのかもしれません。
甕依姫(卑弥呼?)を祝(はふり)として祀ったということなのですが、
これに対して、現在の大嘗祭は、
皇太子が神(天照大御神)と添い寝することで神の息吹を体内に宿し、
新天皇となる儀式とされています。
つまり、現在の大嘗祭は神(天照大御神)を 祝(はふ)り、
筑後国風土記では、甕依姫(卑弥呼?)を 祝(はふ)り た訳です。
つまり、王朝が九州から奈良、或いは京都に移動する間に、祝(はふり)の主体が、 甕依姫(卑弥呼?)から神(天照大御神)へと変化したと云うことを物語っている可能性があります。(尤も、大嘗祭と祝神事は別物ですが。)
「 伯家神道が予言する 2012年 天皇家の終焉 」で、百済平安王朝安定期に、神祇伯がウガヤフキアエズ(ニギハヤヒ)系の延信王に固定されたのが、白川伯王家の始まりかも。と、推論しましたが、その傍証がひとつ得られたということになるのでしょうか?
それとも、祝神事は、各民族・部族がそれぞれ独自に行なっていたが、現天皇家のものだけが残ったということなのでしょうか?
いずれにせよ、ポイントは、 祝(はふり)とは何か?
この問いは、天皇践祚とは何か?
天皇とは何か?
天皇家とは何か?
を、問う上で重要なポイントになるのではないだろうか?
果たして、近未来に応えが届くか?、愉しみです。
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